ミドル級オールタイム・ワールドカップ2019。

恐るべきエントリー選手を各プール四人ずつに振り分ける。

大前提として各選手は「全盛期」であること。ロープは4本、グローブは10ozで現代ルールを採用するが、ジャッジの基準はシュガー・レイ・ロビンソンが戦った50年代に倣う。試合間隔もロビンソンに右向け右で、1ヶ月とする。

各選手のプロモーターやセコンドも現代に甦る。

つまり、伝説の偉人をプロモートするのがマフィアというケースもあり、アル・カポネが「ボブ・アラムは決勝戦を見ることが出来ない」と暗殺を示唆するなど不穏な空気に。

会場は自衛隊が厳重警備に当たっているが、マフィアが続々入国。安倍晋三首相は「トーナメント中止」を弱気に主張するもテックス・リカードから「中止にしたらあなたの命が危ない」と忠告を受けて大会は自民党主催に。
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↑「ジョニー・ウォーカー ブレンダーズバッチ」のウィスキーボトルが全く無意味に置かれていると思ったあなたの眼は、フシ穴です。

この安価なジョニー・ウォーカーの名前は「(Aged 10years) TRIPLE GRAIN (AMERICAN OAK)」。そうです、このウィスキーもまた Triple G なのです。

そんな酔っ払いの駄洒落はどうでもいいので、一次トーナメントの組み合わせ発表です。


プールA
シード:シュガー・レイ・ロビンソン
[伝説部門]ゴリラ・ジョーンズ
[近代部門]トーマス・ハーンズ
[現代部門]セルヒオ・マルチネス
[開催国枠]村田諒太

◉ゴリラvsハーンズ、セルヒオvs村田の勝者が激突。グループ1位候補はハーンズだが、グラスジョーが叩かれた場合は番狂わせも。

名前の面白さだけで選出されたゴリラ・ジョーンズは穴に思えるかもしれないが、1930年代に活躍したピュギリストのタフネスは驚異的。

プールAの勝者はシード選手ロビンソンとの対決という夢のリングが用意されている。


プールB
[伝説部門]ボブ・フィッツモンズ
[近代部門]カルロス・モンソン
[近代部門]マービン・ハグラー
[現代部門]ロイ・ジョーンズJr.

◉プールBはまさに「死のグループ」。このミドル級W杯の大前提は「プライムタイムである」ということ。誰が勝ち抜けてもおかしくはない。

下馬評ではアンダードッグのロイだが、プライムタイムの身体能力は抜きん出ている。


プールC
 [伝説部門]スタンレー・ケッチェル
 [伝説部門]ロッキー・グラジアノ
 [近代部門]シュガー・レイ・レナード
 [現代部門]カネロ・アルバレス

◉ プールCは「アイドルの園」。プールAに次ぐ人気グループだがカネロとレナードがキャッチウェイトを巡って対立、レナードはミドル級だけではなく「報酬は10億ドルでクルーザーとヘビーのタイトルも同時に懸けなければ棄権する」と暴言を吐く。

プレスツアーinシカゴでカポネがレナードに耳打ち。「偉大な君には二つの選択肢がある。リングに入場するか、人生を退場するか、だ。私は君の人生を終わらせたくない」。

青くなったレナードは「報酬はゼロでいい。クルーザーもヘビーも要らない」と参戦にサイン。この時点でウィリアムヒルなどブッカーはカポネの息がかかった「ローリング20」 時代のボクサーにあらゆる忖度がなされると見て、オッズが大きく動く。


プールD

シード:ゲンナディ・ゴロフキン
[伝説部門]天下無双・ジャック・デンプシー
[近代部門]ディック・タイガー
[近代部門]ロベルト・デュラン
[推薦国枠]竹原慎二

◉GGGとデュランが入ったグループなのにやけに地味に見えてしまうのは、これはどうしようもない、仕方がない。

竹原にもチャンスがあるようにも思えるが、プールAの村田以上に厳しい相手が揃った。

ヘビー級のジャック・デンプシーが憧れて、自らもその名にあやかったノンパレル(天下無双)が、果たしてどれほど強いのか。ノンパレルvsタイガー戦は早々にソールドアウト。

そして全盛期にビッグネームから敬遠されたGGGだが、ついに破格のビッグネームと拳を交える日がやって来た!(大番狂わせで竹原が勝ち上がってこない限り…)



ーー、プールHまで予定してますが、睡魔が…今夜はここまで。またお付き合いください。