日本時間7月18日 米国メリーランド州オクソンヒル

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北米ライト級王者:テオフィモ〝El Brooklyn〟ロペス vs東洋太平洋ライト級王者:中谷正義

この試合にはIBF王者リチャード・コミーへの指名挑戦者となりますから、年内にも世界挑戦が実現する運びです。

ライト級という文句無しの人気階級のトップ戦線に日本人が挑むーーその構図だけでもワクワクしますが、その相手が今最も調子に乗っているホープというのがいいじゃありませんか!

「トップランクの温室育ち」であるロペスが過大評価であるのは容易に予想できます。もちろん、評判通りに強いわけではないというだけで、世界基準で雑魚ではないでしょう。

ただ、実力とキャリアで中谷がキャリア最強の相手、最初のテストマッチになることは間違いありません。

ここまで13戦全勝11KOとはいえ旬の強豪との対戦はゼロ、過剰な期待にホンジュラス系アメリカンの21歳の若者がどこまで耐えられるのか?

一方、東洋太平洋タイトルを11連続防衛(7KO)の中谷も18戦全勝12KOながら世界的な強豪との対戦はありません。

米国最大のホープとの試合はトップランクが主催。ESPNが全米生中継します。これが意味するのは「僅差の判定になれば中谷に勝機はない」ということです。

ロペスのファンは「ワシル・ロマチェンコもノックアウトできる。コミーは通過点。中谷は餌だ!」と息巻いてますが、軽率な防御のロペスにメディアは「(石田順裕に番狂わせでKOされた)ジェームズ・カークランドよりもロペスは不安定で、中谷は石田よりも完成されている」(リング誌)と黄色信号を点滅させています。

ロペスを豪快に倒して、本場のUSAダンスを見せてあげましょう(冗談)。