3月30日(日本時間31日)、ペンシルバニア州フィラデルフィアで小原佳太がIBFウェルター級タイトル挑戦者決定戦をクドラティロ・アブドカハロフ(Kudratillo Abdukakhorov)と争います。
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会場は2300アリーナ。多目的アリーナと標榜しながらも、プロレスとボクシングを主に興行する格闘技ホールです。

ボクシング17階級で最大の競技人口を抱え、米国で最も人気のあるウェルター級の世界王座は、日本人にとって前人未到の高嶺。

そして、IBFウェルター級王者というと、あのエロール・スペンスです。

週末に勝利を収めたとしても、全く無名の日本人が〝The Truth〟にすんなり挑戦できるとは残念ながら想像できません。

それでも、この挑戦者決定戦に勝てば「全く無名」ではなくなります。

20勝18KO3敗、32歳の小原に対して、アブドカハロフは15戦全勝9KOの25歳。

The Punisher の異名を持つウズベキスタン人はナショナルタイトルを皮切りに、WBFインターナショナル、WBCシルバーとウェルター級の地域タイトルをコレクションしてきました。

ジュニアウェルター級でエドュアルド・トロヤノフスキーに挑み痛烈に返り討ちにされた小原がウェルターで通用するのか、心配ですが注目の一戦になります。

アブドカハロフは強豪との対戦経験はゼロ、その実力は未知数ですが、オッズはウズベキの25歳に大きく傾いています。

ウィリアムヒルではアブドカハロフ勝利が1/50(1.02倍)に対して、小原12倍。

ブックメーカーは「WBOアジアパシフィック王者よりも中央アジアの未知の強豪の方が圧倒的に強い」と見ているようです。

アバウト1−12。

圧倒的不利予想が立てられていますが、大番狂わせを期待しましょう。

勝てばリング上で「スペンス、俺と戦え!」と堂々と叫べるのです。

日本のファンに、ウェルターの夢を見せて下さい!