先週日曜日(現地時間は土曜日)に行われたメガファイトで、エロール・スペンスJr.がマイキー・ガルシアに完勝したことを受けて、PFPがシャッフルされています。

リング誌ではスペンスが10位から5位に大躍進、マイキーは7位から9位に後退。

6位に付けていた井上尚弥は、スペンスに抜かれる形で7位にランクを下げてしまいました。

井上についてはWBSS優勝で三団体統一、PFPキングに迫ることも十分ありえますが、WBSS優勝の先輩で井上を上回る四団体を統一したオレクサンダー・ウシクが4位という現状を考えると、5位の壁は厚いかもしれません。

かつて山中慎介と内山高志の二人の日本人がこの脳内ランキングに入っていましたが、共に防衛戦に失敗して陥落、井上が約2年に渡り孤塁を守ってきました。

しかし、再び複数の日本人ボクサーがこのランキングを賑わせてくれることになりそうです。

Several Panelists noted that three-division titleholder Kosei Tanaka is knocking on the door of the top 10.

「何人かのパネリストが三階級制覇の田中恒成がトップ10のドアをノックしている(PFP入り目前)と指摘している」のです。

現在の9位はマイキー、10位がドニー・ニエテス。
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次戦の相手にもよりますが、もし恒成がモルティ・ムザラネを飲み込むとなると、この二人を抜いて井上に迫る8位に付けるかもしれません。

その前にトップ10ファイターの誰かが躓くようなことがあっても、PFPクラブに入会する可能性大です。

かつてはアジアや軽量級には敷居の高かったリング誌PFPでしたが、長谷川穂積や西岡利晃がそのドアを叩き、山中と内山がついにその扉をこじ開けてくれました。

そして、米国ボクシングの凋落と、それに伴う専門メディアの不振もまた、アジアや軽量級への注目度を相対的・劇的に引き上げています。

リング誌ジュニアフライ級王者の京口紘人や、ライバル王者の拳四朗もPFPのレーダーがその姿をはっきり捉えています。

PFPランキングに複数の日本人、という嬉しいニュースを近い将来耳にすることが出来るでしょう。

しかも「複数」の意味は、2人ではないかもしれません。